Appleの説明的には「再発明」というワードがよくありますがね。ただ、何が(最初の)発明であるかどうかは置いといて、それを一般に認知させ普及させたという意味では、市場を作ったという意味では Apple は偉大だと思います。
技術は一般化させた物が勝利者です。一般では、ググるという言葉のように、Google=検索=インターネットとなってます。Google はそれをもって、自身が発明したとは言いません。Apple だったらたぶん言います。まぁ、そこいらの粉飾といいますか、キャッチが気に入らないというのは非常に良くわかりますし、Apple なりジョブズが発明者の如く脚光を浴びるのは技術の側の人間からすると確かに腹が立ちます。孫正義が「ジョブズの偉大な発明」うんたらかんたら言うと殴りたくなります。
ただ、技術と商売と市場での成功はそもそも発明には切っても切り離せないこと。最初に発明したけど、商品が売れなくて、後発に名声をすべて奪われた(つぶされた)というのはむしろ日常茶飯事です。発明とはそれを普及させて成功させたということもむしろ含んでいます。19世紀の後半の発明ラッシュからそれは不動の事実です。自然科学の発見とは意味合いが異なります。(サイエンスでも既存の権威につぶされる、後発の権威に奪われることも結構よくありますが)
とにかく、技術を普及させて、一般化して、市場を作ったというのはそれはそれで偉大な功績な訳です。歴史の流れ的には発明と言われても可笑しくはない。その意味では、iPod/iPhone/iPad などはまさに作り出した(発明)と言っても過言ではないと思います。まぁ、技術側の人間としては、最初のアイデアをもっとリスペクトしてもらいたいというのはありますが。最近はビミョーに謙虚に、再発明とか言い出してますが。
で、Siri ですが、Siri のような方向性が今後そこまで評価されるかどうかはこれからですが。私自身は少し昔は、 OS2/Warp で Voice Type で遊んでいましたが、ただ、それらのやりとりをクラウドで処理して(データーを集めて)という発想はなかなか見事だと思います。それを iPhone の規模でやると、質が変わる。
量の違いが質の違いを生み出す。パラダイムの違いを生み出すというのを、我々はパソコン通信の時代からインターネット黎明期、そして今の時代と見てきて実感しているわけですが。それは事実です。統計的には相転移減少ととらえても良いと思います。それらパラダイムの違いを生み出したそれは、その引き金は正当に評価すべきかと思います。まぁ、Siri はこのまま朽ちていく気もしないでもないですが。